あらすじ
俺はグリーズ王国魔法学院を次席で卒業して、グリーズ王国博物館に就職することになっていた。
しかしかつて俺を孤児院から拾って、これまで生活の面倒や魔法を教えてくれた師匠——タシュ・ソレドは、勝手に俺の就職先を断り、師匠の後継者として王宮魔術師の仕事を引き継ぐように根回しをしていた。
しかもクズ師匠は、『僕は、世界中の美しい女性たち——花を探しに行きます』などという言葉とともに失踪した。それに加えて、王国有数の公爵家などのご令嬢たちと婚約をした上で、金を騙し取り、行方をくらました。
なんとその借金返済は弟子である俺が働いて肩代わりすることになっていた!
絶対に王宮で奴隷のように働かされるなんてごめんだ。
そんな固い意思を持って身を隠しながら師匠を探す旅に出ることにしたのだが……生活するためには、金が必要だ。
仕方なく師匠を真似て詐欺師になる以外に良い案もなく、小貴族、豪商、豪農から小金を騙し取る生活を始めた。
そんな時、大陸全土で信仰されている女神マリアリア教の聖女様が俺の前に現れた。
「ああ、女神の使徒様っ!あなた様に騙してほしい人がいますっ!」
なんとこの聖女様は心眼を持っていることが判明して——渋々、聖女様の依頼を引き受けることにしたのだが……。