あらすじ
「優しいね」
――その一言で、人生が救われた男がいた。
だが三日後、
その男はファミレスで、
メロンソーダ片手の女に
「優しいんだけど、なんかダサい」
と言われて死んだ。
精神が。
無料Wi-Fiみたいに誰にでも接続し、
頼まれてもないのに人を助け、
断れず、
嫌われるのが怖くて、
気づけば人生ずっと“便利な人”。
これは、
優しさをこじらせた男が、
牛丼屋の湯気の中で自己存在論を始め、
秋田犬に感情を全部持っていかれるまでの、
令和・感情爆発ラブコメである。
哲学ゾンビ大量発生。
デミグラスソースによる精神破壊。
コンビニの「箸いりますか?」で起きる小さな革命。
笑ってたのに、
急に胸に包丁みたいな言葉が刺さる。
なのに最後、
「ネギ玉!!!!!!」で全部どうでもよくなる。
なんなんだこの小説。
読後、
あなたはきっと、
優しさについて少し考えて、
でも最終的には犬を思い出します。
ワン。