あらすじ
大学三年生の白石澪は、“桜雨”を撮った写真をきっかけに、後輩の藤崎颯真と出会う。
花を撮る彼の感性に触れながら、澪は少しずつ写真との向き合い方が変わる。【前作のあらすじ】
季節は梅雨。
後輩の藤崎と朝比奈に誘われ、三人で鎌倉に紫陽花を撮りに行くことになる。
けれど澪にとって元恋人との思い出が残る場所だった。
同じ景色を見ているはずなのに、どこか噛み合わない時間。
静かな焦燥を抱えたまま、藤崎は澪の知らない過去に、澪は藤崎の知らない表情に触れていく。
雨が降る頃の鎌倉で、まだ名前のつかない感情だけが、ゆっくりと色づいていく。