あらすじ
教室でいわれた言葉がさっきから、くり返しくり返し、頭のなかでよみがえる。あたしはさらに、うずくまった。
「天塚って存在感ないくせに、絵だけはうまいよな。やっぱ天才だから、オレらとしゃべんないんじゃね?」
きょうの美術の時間、クラスの陽キャ男子が、へらへらといっていた。友人に話しかけているように、しかし、わざとあたしに聞こえるように。
違う。しゃべらないのは、しゃべるのが苦手なだけ。うまい言葉を探すのが下手なのだ。いつも、言葉を探しているうちにどんどん時間がかかって、最終的に相手を無視しているようなかたちになってしまう。ほんとうは、したくない。そんなこと、したいはずがないのに。
すると、絵がうまいのを鼻にかけている、すましたやつだと誤解される。あたしの印象は、あたしのほんとうの気持ちを置き去りにして、いつもわるくなっていく。
———昔からこうだ。
2人が出会い、2人のキャンバスが新しく広がっていく
様々な色彩が青春を描くガールミーツガール
イラスト ノーコピーライトガールさま