あらすじ
若手冒険者パーティーで後衛魔導士を務めるレーゼルは、厳しすぎる物言いから仲間に「老害」と煙たがられていた。
ある日、魔獣への対応を注意した直後、彼は新しい魔導士を紹介される。
そしてリーダーから告げられたのは、まさかの追放宣言。
失意のまま街へ戻ったレーゼルだったが、問題が一つあった。
パーティーの資金管理はリーダー任せ。つまり現在、彼は無一文。
宿代も食費もない。
そんな彼の目に飛び込んできたのは、四年に一度開催される王都武闘大会だった。
魔法禁止の武闘大会。
だがレーゼルは、大戦時代を生き抜いた魔導士である。
回復もする。剣も握る。殴りもする。
そして、魔族を見分ける。
「これだから最近の若者は」と言えば老害扱いされる時代。
それでも彼は、かつて戦場で叩き込まれた生き残るための力で、街に紛れ込んだ魔人と向き合う。
これは、追放された老魔導士が武闘大会で少しだけ本気を出して、また老害扱いされる話。