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あらすじ
辺境のロッツ郵便局には「配達不能棚」がある。宛先が読めない、村が消えた、受取人が見つからない――行き場を失った手紙の墓場だ。規則では、十年で焼却。 焼却日の朝、新米配達人のニコは一通の古い手紙を見つける。宛名は「いちばん星の村の、エマへ」。差出印は三十年前の、戦地。 「届けてどうする。村はもう、地図にない」 局長は言った。それでもニコは、鞄にその一通を入れて局を出る。 これは、三十年遅れの配達の記録。
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