あらすじ
【全6話・完結済み】
伯爵令嬢シャルロット・エバンスの婚約者ルーカスは、十八歳の誕生日に高価なブラックチェリーのホールケーキを贈ってくれた。
けれど、それはシャルロットが昔から苦手なものだった。
「伯爵令嬢にふさわしいものを選んだ」
そう誇らしげに笑う婚約者を見ながら、シャルロットは気づいてしまう。
――彼は私を見ているのだろうか。
それとも『伯爵令嬢』を見ているのだろうか。
やがてルーカスから「昔の君の方が好きだった」と告げられたシャルロットは、婚約解消を決意する。
そんな彼女の前に現れたのは、好きな花も、好きな紅茶も、ちゃんと覚えていてくれる穏やかな青年だった。
これは、理解されなかった初恋を終えた伯爵令嬢が、今の自分を見てくれる人と幸せになる物語。