あらすじ
法は人を守らない。
2038年。高校教師・秋山慎吾は、死刑囚だった。
爆破を実行していない。現場にもいなかった。真犯人は別にいて、すでに逮捕されている。それは検察も、弁護士も、裁判官でさえも、知っていた。
それでも、死刑だった。
弁護士・桐島玲子は、あらゆる手を尽くした。新証拠、証言、憲法違反の主張。しかし全て退けられた。法律が、そうなっていた。
誰も悪くない。誰も間違っていない。ただ、法律が人を殺そうとしていた。
最高裁への上告期限まで、残りわずか。
玲子はある夜、一つの問いにたどり着く。
人は、法を疑い続けなければならない。