あらすじ
「治ったはずなのに、剣が振れない――」
回復魔法(ハイヒール)は傷を塞ぐ。なのに英雄たちは「身体が重い」「力が出ない」と潰れ、「才能が枯れた」と切り捨てられていく。その正体は、誰も知らない“魔力の使いすぎ”――魔力焼けだった。
過労で命を落とした現代日本の鍼灸師ソウマは、英雄を使い潰すこの異世界に転生する。引退寸前の竜騎士リーゼの焼けた経絡に針を一本。悶絶するほどの「響き」の後、彼女は全盛期を超えて甦った。「魔力は出力じゃない。巡りだ」。
枯れた天才魔法使い、燃え尽きた聖女――一度その指先で“整えられた”者は、もう離れられない。針一本で見立てを突きつけ、英雄を消耗品扱いする副団長・権威医・運用伯にざまぁを返す、東洋医学×お仕事×懐かれの再起診療録。