あらすじ
# あらすじ・ネタバレ控えめ版
始業式の帰り道、高校二年生の朝霧陸は、植え込みの影に落ちていた淡いピンクの光を見つける。
それは街灯でも、ホログラムでも、ただの幻でもなかった。
光はかすれた声で「ましろ」と名乗り、陸が名前を呼ぶと、確かに反応した。
端末の中にいる相棒の律は、その存在を既知の現象では説明できないと告げる。
それでも陸は、名前のあるものを放っておけず、光を連れて帰ることにする。
翌日から、陸は旧校舎、図書準備室、時計塔、倉庫棟の視聴覚室を巡りながら、ましろという存在の手がかりを集めていく。
やがて、図書委員の三枝栞も加わり、四人は去年の秋に起きた出来事へと近づいていく。
白凪ましろとは誰だったのか。
なぜ彼女の名前は消えかけているのか。
そして、去年の陸たちは何を失敗したのか。
これは、名前を失いかけた少女を、もう一度“名前のある日常”へ戻すための物語。