あらすじ
世界で一番近くにいるはずなのに、どうしてこんなにも遠く感じてしまうのだろう。私(ひまり)としおりは、一卵性の双子。顔も声もそっくりだけど、人気者の妹・しおりに比べて、私はいつも一歩引いている地味な姉だった。誰にも言えない秘密――しおりを、一人の「女の子」として好きになってしまったこと。諦めようと心を締め付けるひまりだったが、放課後の屋上で、ひとつのマスカット・ソーダを半分こした時から、ふたりの距離が狂い始める。「男の子なんか、最初から誰も見てないよ……」姉妹だから近くにいられた。だけど、これからは「恋人」として。周りには絶対に隠さなきゃいけない、ふたりだけの秘密の恋が動き出す。手を繋ぐのは恥ずかしいから、制服のポケットの中でこっそり指を絡め合って。ひまり視点で描く第1話、しおり視点で描く裏話の第2話をはじめ、おそろいの看病ゼリー、夕暮れの土手でのタルト、雨宿りのマスカット・ティーなど、様々な「ますかっと」にまつわるふたりの甘くて切ない日常を詰め込んだオムニバス短編集。新ペンネーム「ますかっと*」が贈る、距離感ゼロの極甘な双子百合ラブコメ、開幕。