あらすじ
あらすじ
俺こと井川光輝十七歳は、自分が起こしたバイク事故のせいで大切な恋人、祐里奈さんの生活を奪ってしまった。
意識が戻らない祐里奈さんを、どうにか目覚めさせる方法を探していた俺は、イルデラ人材派遣会社という、聞いたこともない会社の募集要項を見た。
異世界に行って自分らしく働こう!
黒でも白でもない、やりがいあるグレーな会社!
あなたに合った仕事は必ずあります!
そう言い切る要項の中に、死ぬ気があれば誰でもオーケー! という応募条件があった。
俺は、くだらない詐欺広告だと疑いながらも、八つ当たりのように応募した。
何をしても、どう考えても、自責の念は募るばかり。失意の中、交通事故にあった俺は、病院に搬送されてしまう。
一命をとりとめた日の夜中、合格ですという、メールが届いた。
例の怪しい派遣会社からだった。
俺は驚き、馬鹿々々しいと信じなかった。
だって、給与紹介の一例を見ると、百万円を優に超えているし、業務内容に、精霊だの守護神だの、変な文言が載っているんだから。
しかし、本当にイルデラと言う会社から迎えが来てしまった。
木坂成(きさかなる)と名乗った女性は、俺の弱り切った心情を理解してくれていた。
大崩壊後の異世界・ジンへの移住。
俺はここで彼女の目が覚める方法を見つけたいと思った。その可能性があるなら行きたいと。
半信半疑ながらジンへ移住し、次々とやってくる出会いと感動の連続に翻弄されながら、俺は祐里奈さんを目覚めさせる方法を探し、自分たち現世界の人間がここで必要とされる意味とも向き合いながら、新しい仲間たちとともに、イルデラ期待の新人派遣スタッフとして、未知なる現場にいざ出勤するのであった。