あらすじ

「アリエスのこと、忘れないでいてください」 更新が止まったままの悪役令嬢小説には、作者のそのひとことだけが残されていた。 三枝ひかり、14歳。夕飯のない夜も、帰りたくない家も、スマホの中の悪役令嬢・アリエスを何度も読み返して、なんとか生きてきた。 ある夏の夜。気づくと、ひかりは石造りの廊下に立っていた。大好きだった、あのアリエスの体で。物語はちょうど、断罪へ向かって動き出すところ。何度も読んだから、この先に何が起きるかを、ひかりは知っている。 この世界を壊しちゃいけない。ひかりは読んだとおりのアリエスでいようとする。感情を出さず、差し伸べられる手も取らずに。 でも、お話には終わりがある。作者が書けなくて、止まってしまった場所が。 台本が尽きたその先で、ひかりの本当の物語が始まる。 これは、悪役令嬢の話。そして、ひとつの物語に救われていく、三人の話。

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小説を読もう2026/06/13
  • 現在の作品私が書き終えた、大好きな悪役令嬢の話