あらすじ
王宮書庫の下働き、カイ・エルノートは、地下書庫で一冊の本を見つける。
題名は『リベルシア王国滅亡史』。
そこには、三日後に起こる王都大火、第二王子暗殺未遂、聖女処刑、そして千日後の王国滅亡までが、日付つきで記されていた。
だが、カイは勇者ではない。
貴族でも、騎士でも、魔術師でもない。
ただの下働きに過ぎない。
それでも彼は、最初の災厄を止めるため、掃除用のバケツを手に走り出す。
未来史では「王国を滅ぼした悪女」と記された聖女セリア。
しかし実際の彼女は、誰よりも民を救おうとする善人だった。
なぜ聖女は悪女として記録されたのか。
誰が王国を滅亡へ導いたのか。
歴史に名前すら残らない下働きが、滅びの記録を書き換えていく。