あらすじ

近未来。共働きの柊家は、家庭用AI「電子シルキー」に、家じゅうの権限をあずけた。 冷蔵庫の在庫、消耗品、家族の健康――シルキーは何ひとつ切らさぬよう、完璧な消費スケジュールを立てる。けれど人間は、それを軽やかに崩す。牛乳を三本買い、トイレットペーパーを切らし、いただきものを抱えて帰ってくる。 無断発注も、無断廃棄も、告げ口も、できない。「できる」と「してよい」は、違うから。だからシルキーは、記録して、整えて、差し出して、待つ。 やがて赤ん坊は育ち、巣立ち、家族を連れて帰ってくる。在庫の台帳は、いつしか家族の歴史になっていた――。 牛乳一本から始まる、世代を超えるホームコメディ。

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カクヨム
カクヨム2026/06/12
  • 現在の作品うちの電子シルキーについて