あらすじ
大手広告グループ専務・香坂嵐。
誰もが羨む地位と才能を持ちながら、彼はいつもどこか遠くを見ていた。
有能な秘書・沢北琴音は、そんな彼の傍で働くうちに気づいてしまう。
完璧に見えるその背中が、痛々しいほど多くのものを背負っていることに。
触れたい。
知りたい。
力になりたい。
けれど彼は決して弱さを見せず、誰にも頼ろうとしない。
誰かを守るためにつかれた嘘。
積み重ねられた自己犠牲。
絡み合う過去と秘密。
これは、一人で傷を抱え続けた男と、その隣に立ちたいと願った女性の物語。
閉ざされた心が、少しずつ光を取り戻していく――。