あらすじ

2年前、かつて愛した恋人を亡くした。 1年前には祖父と愛犬も。それ以来、海月は悲しいとも寂しいとも思えなくなっていた。 24歳になった海月は、地方都市の郵便局コールセンターで働いている。 同窓会で、中学時代の同級生で郵便配達員の紘人と「差出人不明の手紙」について話した翌日、祖父の遺品整理中に一枚の古い葉書を見つける。 そこには差出人の名前がなく、ただ一行だけ。 『約束を守れなくなりました。私のことは忘れてください』 不倫相手からの別れの手紙なのか。 それとも祖父が隠し続けた秘密なのか。 海月は紘人とともに葉書の送り主を探し始める。 差出人不明の葉書。 消えた婚約指輪。 誰も受け取らなかった年賀状。 町で語られる小さな謎を追ううちに、海月は少しずつ「いなくなった人々」の人生に触れていく。 そして最後に辿り着くのは、二年前に自ら命を絶ったはずの元恋人が遺した、最後の手紙の真実だった――。 喪失と手紙をめぐる、地方の港町の日常ミステリー。

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カクヨム
カクヨム2026/06/12
  • 現在の作品拝啓 シニタガリの君