あらすじ
――ここは鋼鉄の墓場。異界の『巨人』に蹂躙された世界。
人類が生き残るために手にしたのは、魔物の力たる『鋼鉄』を肉体に宿し、自在に操る呪いのような福音だった。
帝都を守護するは、国が誇る三人の『英雄』。
圧倒的な適性で戦場を駆ける『戦姫』レイネ。
無から有を編み出し、死線を鼻歌で笑い飛ばす『万有』ハジメ。
そして――凄まじい魔術を操る『光血』の力を秘めた、臆病な少女アリヤ。
彼ら若き英雄たちを率いるのは、戦場でも紫煙をくゆらす第二部隊隊長・キリボシ。
「隠密にって言っただろ、このバカ野郎どもが!」
すべてを喰らう『大食』、無限に再生する『怠惰』。
絶望的な戦力差のなか、英雄たちが命を削って巨人を屠るとき、謎の『執行者』たちが動き出す――。
「貴方たちが血を流し、世界を削るほど、私の中の果実は甘く熟していく」
アリヤの内に眠る『あの子』の真の目的とは?
そして、苦労人隊長キリボシが抱える、先代老王との血塗られた『因縁』とは?
人間、亜人、そして巨人の思惑が交錯する、極北のダークファンタジー、開幕。