あらすじ
ブラック企業で過労死した青年、鮫島蓮司。
目を覚ますとそこは剣と魔法の異世界――のはずだった。
しかし。
スライムはサメ。
ゴブリンもサメ。
オークもサメ。
ドラゴンもサメ。
魔王もサメ。
人類を襲う未曾有の災厄――《鮫厄災(シャークカリプス)》。
世界中の生物がサメ化した狂気の異世界で、蓮司に与えられた能力はサメ専用チートスキル《鮫王の加護》。
サメを倒せば強くなる。
サメの能力を奪える。
つまり――敵が全部サメだから実質最強である。
だが待ってほしい。
敵が全部サメなのだ。
空を飛ぶワイバーンシャーク。
地面を泳ぐゴブリンシャーク。
宝箱に擬態するミミックシャーク。
果ては海そのものがサメという神まで現れる始末。
「もうサメはいいだろ!」
「まだまだサメです!」
そんなツッコミが追いつかない世界で、サメ頭の相棒犬ポチと常識人騎士リリアを引き連れ、今日も蓮司はサメを斬る。
これは――
世界を救う英雄の物語。
そして、
人類とサメの存亡を賭けた、
あまりにもくだらなく、
あまりにも壮大な、
史上最大のシャークファンタジーである。