あらすじ

「どうして怖い絵ばかりを描くの?」 わたしはまよなかに言った。 「わたしの中に『おばけ』がいるからだよ」 「おばけ?」 「うん。おばけ。とってもとっても怖いおばけがいっぱいいるの」 まよなかはそう言いながら、『長い前髪の後ろに隠れている瞳』で、わたしを見てにっこりと笑った。 まよなかのアトリエの中には怖い絵ばかりが置いてあった。 いろんな怖いなにかが絵の中に(まるで檻のように)閉じ込められいるみたいだった。(本当に不気味で怖かった。今はお昼だけど、夜なら絶対一人ではこの部屋にはいられないと思った。トイレにだって、きっと一人ではいけないと思った) まよなかはとても長い前髪をしていて、いつも、その瞳を前髪で隠すようにしていた。 それは絵を描くときもそうで、まよなかはなんだか目隠しをして、絵を描いているみたいだった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/06/12
  • 現在の作品まよなかとおばけの絵。