あらすじ
【マイナス二百年から始まる物語】
神々と妖が息づく、和風異世界幻想。
二百年前に死に、亡霊となった少年・尊。
彼をこの世に留めていたのは、湖と桜を司る古き神・諏訪だった。
春まだ浅いある日。
空から落ちてきた少女の魂に触れたことで、尊は再び肉体を得る。
怪異を引き寄せ、傷つけば崩れ、それでも誰よりも穏やかに人を想う尊。
そんな彼を囲うのは、過保護な神、喪失を恐れる竜、そして異形の中で笑う一人の人間。
やがて尊の存在は、静かだった神域に波紋を広げていく。
これは、亡霊だった少年と、彼を手放せなかった者たちの物語。