あらすじ

魔王を斬ったのは、私である。 二十年前の話だ。世間が英雄として記憶しているのは、決戦で死んだ気高い相棒のほうで、生き残った私の似顔絵は、記念の刷り物の左から二番目に豆粒で載っている。似ていない。 現在の私の全財産は、爵位ひとつ、屋敷ひとつ(住んでいない)、名義を貸した商売十七、酒場のツケ。討伐二十周年の記念日は、店の奥で誰にも見つからず泥酔して終える——完璧な作戦だった。 作戦は崩壊し、私は死んだ。 そして、同じ朝に戻された。 これは、死んでも治らない男の話である。

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小説を読もう2026/06/12
  • 現在の作品魔王討伐後遺症