あらすじ
【1話約1万字で紡ぐ、夜を徹した大人のためのヒーリング・ダークドラマ】
午前0時から午前5時の間だけ、寂れた路地裏に現れる淡い水縹色のネオン看板。
そこは、疲れ果てて眠り方を忘れてしまった人々が迷い込む不思議なコインランドリー。
店主の柊夜羽(ひいらぎ よはね)は、決して客に「頑張れ」とは言わない。
対価として受け取るのは、客が流した『涙の結晶』や『重いため息』。
洗濯機が銀河のように美しく回る30分の間、温かい『静寂ラテ』を飲みながら、人々は誰にも言えなかったドロドロの本音を吐き出していく。
しかし、この優しい避難所には冷徹な【三原則(強制退店ルール)】があった。
――そして、客の心が洗われるたび、ヨハネの白いシャツには「落ちない黒いシミ」がじんわりと増えていく。他人の絶望を肩代わりし続ける彼の、白いシャツが真っ黒に染まったとき、一体何が起きるのか?
深夜のベッドの中でスマホを開くあなたへ。
石鹸の香りとコインランドリーの駆動音に包まれる、世界で一番切なくて優しい12の夜の物語。