あらすじ

東京消防庁ハイパーレスキュー隊長、高村修平。四十六歳。 瓦礫の下から命を引き上げ、要救助者を家族のもとへ帰す。 それが彼の仕事であり、誇りだった。 だが、そんな修平には、自分自身の帰る場所がない。 部下の結婚式で、幼い少女に「かわいそう」と慰められた夜。 修平はついに、結婚相談所の門を叩く。 現場では冷静沈着。 部下から信頼される、本物の救助隊長。 しかし婚活の場では、沈黙、避難経路の確認、防災講習会、勤務評定のような褒め言葉。 誠実さは、なぜか毎回事故になり、連戦連敗。 そんな不器用な婚活の先で、修平は夫を亡くした女性・奈緒と、その息子・駿に出会う。 人を帰す側の男が、自分も「帰りたい」と願うことは許されるのか。 これは、鉄壁の消防救助隊長が、かっこ悪い自分を晒しながら、誰かと生きる場所を見つけていく物語。

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カクヨム2026/06/12
  • 現在の作品帰灯 〜鉄壁の消防救助隊長の受難と帰る場所〜