あらすじ
「西新宿のクソみたいな朝礼より、この地獄の番犬の方がよっぽど話が通じるじゃないか」
西新宿の子会社で中間管理職としてすり減っていた33歳の八代(やしろ)は、ストレス発散のために訪れた山奥のキャンプ場で、愛用のツールームテントが「地獄」と繋がってしまう。
一歩外に出れば即死確定のハードコアモード。しかし、テントの内側は外からの攻撃を一切通さない絶対安全圏(セーフティゾーン)だった。
襲いかかってきた地獄の番犬ケルベロス(ポチ)に、八代が何気なく投げ与えたのは、日本の人類の叡智が詰まったジャンクフード「柿の種」と「魚肉ソーセージ」。血と灰の味しか知らない地獄の魔獣は、その暴力的な旨味の前に一瞬で胃袋を掴まれ、絶対の忠誠を誓うペットと化してしまう。
おろしニンニクと牛脂をぶち込んだ『背徳のニンニク牛脂油そば(チキンラーメン改)』で魔獣を狂暴に強化(バフ)し、さらに内圧を高めた『ストロングゼロ(ダブルグレープフルーツ)』の缶を噛み砕かせて「アルコール粉塵爆発ブレス」を放つという、理不尽な現代兵器コンボが炸裂。地獄の第七軍団長たる魔神ザガンをもワンパンで沈め、自らの採掘マクロ(社畜)として組織へ組み込んでいく。
ついには、生態系崩壊を聞きつけて降臨した地獄の絶対支配者・大魔帝ルシファーさえも、特製マトンカレーととろけるチーズナンの圧倒的コクの前に完全陥落。
絶対安全なテントの中から一歩も出ず、美味い酒とジャンクフードをインセンティブにして地獄の軍勢をブラック企業顔負けの労働力で従える、前代未聞の不労所得(オートファーム)型・異世界開拓サバイバル。