あらすじ
「生存確率、0.1パーセント。……悪くない数値だ」
帝国の名門加瀬家の令嬢として温室で守られ、ただの飾りの許嫁として生きるはずだった少女、加瀬凪。しかし、戦火は容赦なく彼女の日常を奪い去った。
配属されたのは、全滅が確定した最前線の掃討部隊。降りかかるのは、師団規模の敵襲という名の死刑宣告。
「戦場は非合理の極みだ。だからこそ、計算が必要なんです」
絶望的な状況下、凪は冷徹な計算と、銀の鱗を持つ相棒『白夜』と共に、戦場の理(ことわり)を書き換えていく。夜襲、分断、捨て石作戦――。
仲間を救い、自分たちの生き残りを賭けて、少女は「生存」という名の数式を解き明かす。
これは、加瀬家という名門の影を振り切り、一個の指揮官として戦場を駆け抜けた、ある少女の地獄の行進記録。