あらすじ
帳簿の数字は、嘘をつかない。
婚約者の横領を報告した結果、婚約破棄と実家追放。行き先もないまま夜の王都をさまよっていたエルダが見つけたのは、「帳簿の読める者を求む」という一枚の張り紙だった。
赴任先は辺境。
雇い主は、威圧感だけで部屋の空気を変えるような男
グレン・ファルク辺境伯。
「帳簿など、女が触るものではない」
「数字が合わないのに、合っていると言うことはできません」
数字にしか頼れない令嬢と、数字が苦手なことを絶対に認めたくない辺境伯。
ぶつかり合う二人の間で、少しずつ、確かなものが積み上がっていく。
「帳簿が読める」
それだけを武器に、新しい場所で生きていく令嬢の、じれじれ辺境恋愛譚。