あらすじ
伯爵夫人フェリシスタは、傲慢な夫ジェイルバルトと、彼の愛妾アメルディーネから日々理不尽な虐げを受けていた。ある日、夫から愛妾を正妻にするための不当な離縁を突きつけられたフェリシスタは、涙を流すどころか「離縁するなんて貴方の行動はお茶の子さいさいですわね」と言い放ち、即座にサインをして邸を飛び出す。
身一つで雨の中に放り出された彼女を救ったのは、社交界で冷徹無比と恐れられるヴァルカスト大公だった。彼の邸で傷ついた心を癒やし、本来の美しさと才覚を取り戻していくフェリシスタ。一方で、優秀な彼女を失った伯爵家は瞬く間に崩壊へと向かっていく。やがて訪れる夜会での対決、そして隠されていた衝撃の真実とは――。