あらすじ

対人恐怖症で広場恐怖症の男子高校生、健は、通勤客で大混雑する新宿駅で、北へ向かう電車へ乗り込んだ。 「助かった……」 安心したようにつぶやく彼の耳元から、優しい声。 「そう、良かったね」 「あぁ、本当に――」 慌てて振り返る健の眼の前にいたのは、品行方正、文武両道、眉目秀麗と完璧超人な姉だった。 「だ、大学は」 「大学なんかより弟の方が大事でしょ?」 手をしっかりと握り、腕を捕まえるようにしっかりと抱えた姉は、嬉しそうに微笑んだ。 健は、この姉から逃げようとしていた。 遠くへ逃げようとしていた健だったが、所詮は手のひらの上の出来事だった?

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小説を読もう2026/06/12
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