あらすじ
妻との離婚、そして愛犬「ボス」との逃避行から2年。2029年春、54歳になった安村は、長年勤めた商社を退職し、完全な自由と十分な退職金を手に入れた。彼のジムニーのシートを占領するのは、1歳になり貫禄の出たフォーンのフレブル「ボス」、やんちゃ盛りのパイド柄フレブル「エルヴィス」、そして恐怖心ゼロの生後3ヶ月の黒パグ「こま」。安村は「常務取締役」のボスを筆頭とする最強の鼻ペチャ軍団を引き連れ、おむつとおやつを爆買いして再び道路地図を開く。
今回の旅は呉から東へ。うさぎだらけの大久野島、尾道や福山の情緒を経て、姫路・神戸・大阪という大都会のアウェイ戦へ突入。多頭飼いの過酷な洗礼と爆跳ねする固定費に白目を剥きつつも、淡路島から四国・高松へと瀬戸内海を大きく回る。
スマホの電源を切り、紙の地図の余白を三色の相棒たちと埋めていく41日間のロードムービー。それは、かつて人生を「不良債権」と呪った元経理マンが、往路の景色を逆行しながら、バラバラになった人生の帳尻を美しく合わせる「完全なる決算」の旅路である。
ロードノベル第2弾
注:作者は犬を飼ってません。なので完全に妄想だけで執筆しております。フレブルとパグの習性調査と観光スポット調査と推敲にAI利用しております