あらすじ
戦国時代も末の薩摩と日向。まだ島津が伊東氏と五分の争いを繰り広げていた頃。
舞台は島津の有力支族、北郷氏の居城。
才色兼備の姫君は、ある日出会った姉弟を気に入り、城に迎え入れた。
山から町へ下りてきたばかりの三人は、天真爛漫な少年と、純朴な少女と、傍若無人な童女。
物語は、島津・北郷と伊東との争い、少年少女の恋と友情、童女の不思議な力をめぐる争奪戦、の三つの軸で進みだします。
※’20年1月27日、従来の第1、9、10、21、22話を2つに分けました。この機に改行、改段をあらためましたが、文章そのものは変更していません。従い、既に読まれた方にあらためて読み直して頂く必要はありません。紛らわしくて申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。
目的は、文字が詰まりすぎていると、特に携帯で読む場合に読みにくい、ということに気づき、その難を少しでも緩和するためです。
※以下、くどいですが、念のために。
・実在の人物が登場しますが、エピソードは史実通りとは限りません。ご了承ください。
・暦は太陰暦で記しています。例えば文月といえば、8月頃。文月~長月が秋です。
・年齢は数えで記しています。誕生日にもよりますが、だいたい1歳マイナスすれば、満年齢になります。
※間を飛ばして読む方、ふらっと立ち寄って途中から読み始める方、、、等のために、簡単な人物紹介をしておきます。ネタバレというほどではありませんが、そういうのが嫌という方は、以下は無視してください。
(城主一家)
北郷時久(ほんごうときひさ):都城を領する北郷家十代当主。やや頑固者。
千枝(ちえ):時久の後妻。島津忠平の元妻。
多佳(たか):時久の長女。才色兼備。一人称は「妾(わたし)」
豊相(とよすけ):時久の長男。モテる。
千鶴(ちづる):千枝の連れ子で実父は忠平。豊相の新妻。やや天然。
竹蔵(たけぞう):時久の次男。元服前。
百枝(ももえ):時久と千枝の間の初めての子。まだ赤ちゃん。
(嶋津宗家)
嶋津忠平(しまづただひら):宗家当主義久の次弟。千鶴の実父。周囲の信望篤い猛将。義弘の名の方で有名。
(北郷氏家臣たち)
北郷通久(ほんごうみちひさ):城主時久の従兄弟で腹心。
虎之介(とらのすけ):通久の子。豊相とツルむ若武者仲間。短気で熱血体質。
歳二郎(としじろう):若武者仲間。お調子者。
宜阿弥(ぎあみ):若武者仲間。妻子あり。
長三郎(ちょうざぶろう):若武者仲間。彌生、彌五郎とは姉弟。
彌生(やよい):多佳の侍女。色香匂う。
彌五郎(やごろう):多佳のお附き小姓。元服前。
(三姉弟)
伊吉(いきち):山育ちの少年。戦場では常人離れした力を発揮。
狭依(さより):山育ちの少女。豊相が好き。
ふみ:勝ち気な幼女。(見た目ははるかに幼いのに)伊吉と狭依からは姉と慕われる。