あらすじ

新人公務員・黒崎朔が配属されたのは、東京区役所の中でも“存在しないはずの部署”――妖怪課だった。 そこでは、河童の住民票が更新され、天狗の飛行が申請され、狐の戸籍が揺らぎ、鬼の納税相談が行われる。 「人間と妖怪の間にある問題を、書類で処理する」 そんな無茶な仕事を淡々とこなす職場で、朔は次第に気づいていく。 妖怪とは異形ではなく、“制度に収まらなかった存在”なのではないか。 そして人間社会もまた、思っているよりずっと曖昧で、不確かなものだということに。 これは、東京という巨大な境界線で働く、公務員たちの静かな異常日常譚。 ——今日も窓口は閉まらない。

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カクヨム
カクヨム2026/06/11
  • 現在の作品『東京妖怪区役所』