あらすじ
事故から生還した大学生、神代悠真。
彼は一人の少女を知っていた。
天音澪。
幼馴染だったことも覚えている。
一緒に過ごしたはずの時間も存在した。
なのに――
彼女の笑顔も。
声も。
思い出も。
何一つ思い出せなかった。
手元に残されたのは、一枚の写真と一冊のノート。
『ちゃんと残してね』
写真の裏に残されたその言葉をきっかけに、悠真は失われた記憶を記録し始める。
夢に現れる少女。
鏡の中に現れる黒い影。
少しずつ増えていく違和感。
そして、ひび割れた鏡の向こう側へ続く道。
これは、忘れてしまった大切な人を取り戻すための物語。
後悔と向き合い、
失った時間を辿り、
自分自身を知るための心理ホラー。
――記録を開始しますか?