あらすじ
夫の浮気相手が妊娠した。
そのため、伯爵夫人セレナは八年連れ添った夫から離縁を言い渡される。
だが問題は離縁そのものではなかった。
夫は十五歳の娘ミレーヌを十三歳年上の侯爵へ嫁がせようとしていたのだ。
しかもミレーヌには同年代の恋人がいる。
「お母様が出て行くなら、私も連れて行ってください」
血の繋がらない義娘の涙を見た瞬間、セレナは決意した。
――この子だけは守る。
そして夫に突きつけたのは離縁届ではなく決闘の申し込みだった。
伯爵位と領地を賭けた前代未聞の夫婦決闘。
亡き夫を忘れられない未亡人と、彼女を十年以上想い続けた幼馴染の騎士団長。
これは一人の女性が義娘のために立ち上がり、失った家族を取り戻していく物語。