あらすじ
匿名掲示板「倫理ちゃんねる」に立った一本のスレッド。
テーマは「カクヨムのランキング上位はAIまみれ」
ランキング上位に並ぶ、整いすぎたタイトル、無難なあらすじ、減点されない文章。
スレ主はそれらを「内容が薄い」と断じ、AI生成作品がランキングを侵食しているのではないかと疑う。
だが住民たちは、単純なAI批判には流れない。
本当にAIが書いているのか。
それとも、ランキング最適化を突き詰めた人間の文章が、AIのように見えているだけなのか。
AI使用はズルなのか、創作を助ける道具なのか。
毎日更新、読者維持、タグ最適化、星評価。
投稿サイトの競争構造そのものが、作者を機械のような書き方へ追い込んでいるのではないか。
やがて議論は、AI検出、自己申告、ランキング部門分け、作者の透明性、読者の評価責任へ広がっていく。
AIを使う作者だけが問題なのではない。
速く、わかりやすく、ストレスなく読める作品を求める読者もまた、ランキングを作っている。
カクヨムのランキング上位は本当にAIまみれなのか。
答えは外からは断定できない。
けれど、そう疑われる空気そのものが、すでに投稿サイトの信頼を揺らしている。
これはAI時代のネット小説をめぐるスレッド