あらすじ

辺境で古代遺物を拾って暮らす青年ルカ・アーデルは、ある日、地下遺跡の奥で銀髪の少女を見つける。 少女の名はアイリス。 千年前の古代文明が作った、少女型の人工知性だった。 魔法陣も、魔物も、古代遺跡も、戦争も、神託の仕組みさえ解析できる。 知識は神様級。 黙っていれば神秘的な美少女。 しかし、人間社会の常識だけが致命的に足りなかった。 目覚めた直後、アイリスは言う。 「王都へ向かい、第二王女を誘拐しましょう」 当然、ルカは拒否する。 だが、アイリスの予測は次々と的中していく。 しかも彼女の語る「神託は神の声ではない」という言葉は、かつて失踪した父が残した言葉と重なっていた。 王女を救う方法が誘拐。 聖女を救う方法が祭壇破壊。 村を救う方法が村長宅放火。 古竜を止める方法が愛の告白。 魔王軍を調べる方法が履歴書を出して就職。 毎回やり方は最悪。 でも結果的には、誰かが救われる。 最初は、非常識な古代AI少女に振り回される旅コメディ。 しかし旅を続けるうちに、この世界の「神託」が、神の声ではなく古代文明の世界管理機構オラクルによるものだと分かっていく。 オラクルは悪ではない。 本気で人類を守ろうとしている。 けれどそのために、少数を切り捨てる。 王女を、聖女を、勇者を、辺境村を、魔王軍を。 そしてかつて、アイリスが守ろうとした一人の少女を。 完璧な神託は、世界を救うために人を切り捨てた。 欠陥品とされたAI少女だけが、切り捨てられた一人の名前を覚えていた。 これは、壊れたものを捨てられない青年と、常識だけが壊れた古代AI少女が、神託に管理された世界を旅しながら、切り捨てられた人々の名前を拾い直していく物語である。

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小説を読もう2026/06/11
  • 現在の作品古代AI少女と始める異世界救済旅 〜知識は神話級なのに、常識だけが致命的に足りない〜