あらすじ
死んだ人は星になり、「樹」を巡って、いのち在るものたちの糧となる。
そのようなサイクルで生き死にが廻る世界――「星黎樹」。
かつて地球と呼ばれていた星に生えた、宇宙まで伸びる巨木は、今や世界として機能し、人々の営みの拠り所となっていた。
レイ・マロウドは両親の死、恋人の死を経験して虚無感に苛まれ、防人の氏名を捨て国抜けしようとするも失敗。
土壇で言い渡された刑は、「下天降格」。
レイは半神でありながら、およそ百年ぶりの降格者として、樹の上から落することとなった。
人はなんのために生まれて、なんのために生き、なぜ死ぬのか。
それを知るため、レイは最下層にある「魔外ノ国」で、己を見つめ直し、そして生き抜き戦う人と、人ならざる化外の者たちと触れ合っていく。