あらすじ
「お前は完璧すぎて可愛げがない。もっと素直で守ってやりたくなるような、アメリアを見習うがいい!」
婚約者である第二王子から、華やかな夜会で突きつけられた理不尽な婚約破棄。彼が愛でる男爵令嬢アメリアは、ウルウルとした瞳で「お姉様、ごめんなさい」と泣き真似をする。
周囲の嘲笑の中、公爵令嬢エルザはただ一人、冷徹に「損得勘定」を弾いていた。
(……よし。これで王家の無能な財政補佐から解放される。違約金は国家予算の3割、私の自由時間はこれまでの5倍。差し引き、大黒字ね)
感情を排し、冷徹な『計算』だけで生きてきたエルザ。だが、そんな彼女の前に、世界最強にして最も美しいと称される孤高の「魔導卿」セドリックが現れ、その場ですべての貴族の前に膝をついた。
「素晴らしい。君のその、一切の無駄を省いた氷の論理に、僕の心は完全に奪われた。僕の全財産と、世界を滅ぼせる魔力を賭けて、君を妻に迎えたい。……計算通りだろう?」
これは、可愛げがないと捨てられた冷徹天才令嬢が、彼女以上の天才魔術師に「効率的かつ圧倒的」に溺愛され、元婚約者たちを論理的に破滅させる物語。