あらすじ

浜辺でいじめられていた亀を助けた浦島太郎は、お礼として竜宮城へ招かれる。 そこは、料理も舞も景観も接客も完璧な、まさに夢のような場所だった。鯛の舞は見事で、料理は絶品。乙姫のもてなしも丁寧で、太郎は心から竜宮城を楽しむ。 ただし、ひとつだけ説明されなかった。 地上では、どれほど時間が過ぎるのか。 太郎が地上へ戻ると、そこにあったはずの村は消え、父も母もおらず、自分自身が昔話になっていた。 深い悲しみの中、太郎は震える手で竜宮城の口コミ欄を開く。 「料理、五。舞、五。景観、五。接客、五。時間経過の説明、一」 人生を失った最強の被害者カードを手に、浦島太郎は乙姫と亀を褒めながら詰めていく。 これは、竜宮城で一番長い演目が、鯛の舞ではなく浦島太郎の事前説明になるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/06/10
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