あらすじ
ツバサは、名声にも富にも、英雄になることにも興味がなかった。
彼が幼い頃から抱いていた唯一の憧れ――それはニワトリだった。
強いからでも、美しいからでもない。
ただ、余計なことを考えず、静かに生きているその姿に惹かれていたのだ。
そして23歳のある日、あまりにも呆気ない事故で命を落とす。
そこで終わるはずだった人生。
しかし現れたのは、どこか疲れ切った神だった。
提示されたのは「転生」という選択。
ドラゴンでも、王でも、伝説の英雄でもない。
彼が選んだのは――ニワトリ。
だが異世界は、彼の願いを簡単には叶えてくれない。
火と回復の力を持つ“異常なニワトリ”として転生したツバサは、次第に周囲から誤解されていく。
村人たちにとって、それはただのニワトリではなかった。
――神聖な存在。
静かなニワトリ生活を望んでいたはずが、気づけば世界そのものが彼を伝説として扱い始めていた。