あらすじ
漣(さざなみ)彩羽(あやは)は二十歳の舞台女優。
母の葬式後、自分に顔がそっくりな青年が訪ねてくる。
青年は染色体の異常が起こって失敗作だが、彩羽のクローンだと言い、昊(こう)と名乗る。にわかには信じがたいが、彩羽はなんとなく昊を家に入れてしまう。
人懐こい昊は自然と彩羽の心に入り込む。だがどこに住んでいるのか、誰に、何のために作られたのかは教えてくれない。
スランプで悩んでいる彩羽は大女優だった母、音羽(おとは)の死で更に浮上出来なくなっていた。舞台『嵐が丘』のキャサリン役もやる気が出ない。焦る彩羽を昊は優しく慰めてくれる。心をゆるしていき、ずっと傍にいて欲しいと思うようになったころ、昊は突然姿を消す。彩羽は昊を探すと決心するが……。