あらすじ
これは、かつて私が焦がれた彼を、記憶と辿る回顧録。
〜あらすじ〜
大正十二年。上京してきたばかりの大学生・真澄四郎は、郵便局員の兄の下で働きながら下宿生活を送っていた。下宿の同室には知り合いの金魚売り・萍が住み、共に過ごす中で四郎は萍へ憧れを抱いていくのだった。
しかし「憧れ」はやがて「醜い歪み」へと変貌し、四郎を追い詰めていく。
萍の抱える秘密と四郎の想いは交わらず、二人は引き裂かれることになり____。
人物詳細 1923年6月時点
真澄四郎 マスミシロウ 数え年21歳
生年月日・1902年8月3日
大学2年。明るいわんこ系男子。田舎から上京して2年目。
郵便配達のバイトをしている。
萍 ウキクサ 数え年28歳
生年月日・1895年(7月3日)
四郎の下宿の同室に住む金魚売り。以前は親しい誰かと同居していたらしいが、追い出されたと言う。
飯島颯太郎 イイジマソウタロウ 数え年21歳
生年月日・1902年5月12日
四郎の大学の親友。明るく四郎を支える頼れる男。
運動が好きなスポーツ青年でありながら家事や裁縫も得意。
吉野フミ子 ヨシノフミコ 数え年18歳
生年月日・1905年11月17日
高等女学校4年。颯太郎の幼馴染であり恋人。愛らしさと芯の強さを併せ持つ少女。家事が不得意で薙刀の授業が得意。
真澄晃一郎 マスミコウイチロウ 数え年28歳
生年月日・1895年10月1日
四郎の兄であり真澄家長男。郵便局員で四郎の上司。弟と女と弱々しい男を心底軽蔑しているファシズム的全体主義者。
『あの人』(作品内名前登場)
萍の元同居相手。
エピローグ(番外編後日談)
岸又龍三 キシマタリュウゾウ 数え年18歳
生年月日・1912年1月22日
颯太郎の親戚。陸軍士官学校予科の将校生徒。