あらすじ
世界を救った勇者は、神に愛された英雄だった――人々はそう語る。
だが真実は違う。
彼は孤児だった。
魔法も才能もなく、授かったのは『勇者』という名の雑用係の加護。
幼い彼が望んだのは、凍える仲間たちに暖かなスープを食べさせることだけだった。
泥だらけになって働き、
笑われ、
見下され、
それでも誰かのために働き続けた少年。
やがて彼は世界を覆う氷河と対峙し、
人知れず世界の運命を変えることになる。
これは、後世に伝わる英雄譚ではない。
誰にも知られなかった、
ひとりの勇者の本当の物語である。