あらすじ
世界中のあらゆる画面をジャックし、そう言い残して天寿を全うした伝説の王。
人類史上初めて世界を一つに束ねた彼の生涯は、完璧な平和を成し遂げた美談として語り継がれる。
しかし、全人類が画面の向こうで固唾を呑んで待つ、王の「次の言葉」――彼が死に際して心の中で呟いた本当の遺言を、まだ誰も知らない。
物語の時間(クロニクル)は、一気に六十年前へと巻き戻る。
科学がまだ発展途上だった時代。
どこにでもある、温かで幸せな収穫祭の夜。
12歳の少年『シン』は、隣国からの突然の猛爆撃によって、愛する家族も、友達も、故郷のすべてを無慈悲に奪われた。
目の前に転がる死体の山。小さな携帯電話に非情に表示される【圏外】の文字。
法律も、正論も、圧倒的な暴力の前には何の役にも立たなかった。
「言葉じゃ、誰も守れない。正しさなんて、弾丸の前には無力だ」
涙を枯らし、冷徹な『殺意』を宿した少年は、歴戦の将校の手を取り、泥泥の戦場へと身を投じる。
二度と、こんな理不尽を許さないために。世界中の誰も逆らえないほどの、圧倒的な力を手に入れるために。
これは、何も持たない一人の少年が、世界を力でねじ伏せ、一枚の画面で縛り上げる『覇王』へと成り上がっていく、六十年の血と誓いの歴史。
世界が「平和」を手に入れるまでに流された、あまりに深く、あまりに悲しい物語が、今始まる。
人生で初めての小説?です。大まかな最終話までの流れは決まってますが内容が追いついていないので更新不定期です。ごめんなさい。