あらすじ

十年前、白石美緒は恋人だった神崎悠真と別れた。 海外の建築プロジェクトへ向かう悠真。 病気の母と店を置いていけなかった美緒。 好きだったのに、互いを思うあまり本音を言えないまま、二人は最後のキスだけを残して離れてしまった。 それから十年。 小さなカフェ「ミモザ」を営む美緒の前に、悠真が七歳の娘・莉子を連れて現れる。 莉子は、母を亡くしてから声を出して笑えなくなっていた。 悠真もまた、亡き妻・彩乃を愛した記憶と、美緒を忘れられなかった過去の間で立ち止まっていた。 美緒は莉子の母親にはなれない。 彩乃の代わりにもなれない。 それでも、ホットミルクの湯気の向こうで、泣けなかった女の子が少しずつ心をほどいていく。 十年前に渡せなかった指輪。 亡き妻が残した手紙。 忘れられない恋と、消してはいけない愛。 これは、過去をなかったことにせず、もう一度誰かを大切にするための物語。

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小説を読もう2026/06/10
  • 現在の作品最後のキスを忘れられないまま、あなたの娘に出会いました 〜十年越しの恋と、母を失った女の子のホットミルク〜