あらすじ

人々の負の感情が「罪」として具現化し、実体化する街。 その街の地下深く、ひとつの実験体が作られた。 コードネーム「S―07(エスナ)」。 感情も、痛覚も、記憶も持たない彼に与えられた唯一の役割は、街の影を喰らう「器」となること。 ある日、彼の前に「人格を持った七つの大罪」が現れる。 それは、かつて実験の過程でエスナからこぼれ落ちた「欠けた心の部品(カケラ)」だった。 罪を喰らい、己を取り戻すたびに、エスナは「人間らしい感情」を獲得していく。 しかし、器が満ちる(完成する)ことは、同時に「人間ではない怪物」へ至ることを意味していた。 一方、影の痛みを自らの胸に感じる「光の少女」リオラは、傷つきながらも影を喰らい続けるエスナを放っておけず、彼に近づこうとする。 だが、光と影である二人は、近づけば近づくほど、互いの核を壊し合う運命にあった。 欠けた己を取り戻すほどに「人間」を失っていく残酷な逆説的ダークファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/06/10
  • 現在の作品罪喰いの器