あらすじ
クラスの隅でいつも静かに本を読んでいた、人見知りで大人しい百恵(ももえ)。晴翔(はると)は、そんな彼女の消え入りそうな横顔を、ずっと遠くから見つめていた。伝えるつもりなんてなかった、淡い片想い。しかし高校最後の夏、百恵を突然の重い病が襲い、彼女は学校に来なくなってしまう。白い病室で、一人で不安を抱え込む百恵のために、晴翔は毎日お見舞いに通うことを決める。人見知りな彼女を怖がらせないように、恋心は徹底的に隠し通して、あえていつもの「ただの不器用な同級生」として軽口を叩きながら。晴翔のカラッとした明るさに、百恵は病室でだけ、小さな本音や我が儘を少しずつ見せてくれるようになって――。結ばれる未来がなくてもいい。君の最後のひだまりになりたかった少年の、痛いほど一途な永遠の片想いストーリー。