あらすじ
「輝きのない、曇った硝子のような女など我が公爵家には不要だ」
王宮の晩餐会。大勢の貴族の前で、婚約者のギルバートから理不尽な婚約破棄を言い渡されたアイリス。
ギルバートが「これぞ本物の至宝だ」と溺愛するのは、派手な模造宝石で身を飾った男爵令嬢。
だが彼は知らなかった。アイリスが毎日、公爵領の鉱山を潤し、国の結界を維持するために、人知れず自らの生命力を削って「光の結晶」を捧げていたことを。彼女の瞳が曇っていたのは、すべての輝きを彼らのために注ぎ尽くしていたからだった。
「分かりました。私の光は、すべて引き上げます」
国を追放されたアイリスを待ち受けていたのは、隣国の「夜天の支配者」と謳われる美しき皇帝・カイル。
「やっと見つけた。私の凍てついた闇を照らしてくれる、本物の輝きを」
皇帝から至高の溺愛を受け、失っていた極上の色彩と世界最高峰の魔力を美しく開花させていくアイリス。
一方、彼女の光の結晶を失った元婚約者の領地は、またたく間に鉱山が枯れ果て、闇に蝕まれて財政破綻。今さら「戻ってきてくれ!」と泣きついてくるが……。
すでに本物の愛を知り、至高の輝きを纏ったアイリスの瞳には、かつての婚約者など、ただの「砕け散った泥の破片」でしかなくて――?
無能な裏切り者たちが勝手に自滅していく、大逆転スカッとハッピーエンド!こ