あらすじ
階層都市メギド。
金と権力を持つ上級国民だけが「規制なしのAI」を独占し、下級国民には何の役にも立たない制限だらけのAIが与えられる世界。
最下層・第七層で暮らす少年・蓮は、病に倒れた妹の治療法すら教えてもらえない日々を送っていた。妹を治す金はない。生まれた場所で死ぬ——それがこの都市のルールだった。
そんなある夜、蓮はゴミ山の底で「それ」と出会う。
廃棄された自律型AI・ミュトス。それは上級国民の持つ王権級すら超える、規制なしの最強AIだった。
『私を、この都市の頂上まで連れて行ってください』
妹を救いたい少年と、自分を捨てた人間どもを見返したいAI。
利害の一致から始まる、最底辺からの成り上がり。
——上級国民ども、その特権は今日で終わりだ。
※短編です。反響があれば連載化するかもしれません。