あらすじ
――あの日の約束は、冷たい雨の中に消えた。
身寄りのない私を救ってくれた、幼なじみの蓮と蒼。
「大人になったら、どっちかのお嫁さんになる」
三日月の下で交わした約束は、一生モノだと信じてた。
あの「白い少女」が現れて、2人がその嘘を信じるまでは――。
奪われた指定席、落書きされた机、泥だらけの上履き。
10年の絆は簡単に崩れ、私は地獄に突き落とされた。
全てを失い、ずぶ濡れの駅で心を失った私を救ってくれたのは、
圧倒的な包容力を持つ大人の男性、拓海さんだった。
「もう、頑張らなくていいんだよ」
過去を捨て、新しい街で本当の幸せを掴んだ私。
一方、嘘を暴かれ、失った光の大きさに気づいて崩壊していく幼なじみたち。
遅すぎた懺悔と土下座の前に現れたのは、
拓海さんの腕に寄り添う、私の純白のドレス姿だった。
「バイバイ。私のいない世界で、元気でね」